英文法ができると何がいい?

電車で横に座った女の子が、
遠足のおやつであろう「まがりせんべい」を
これ見よがしにお食べになってて、夏を感じる鈴木です。

日本だとせんべいですが、海外だとやっぱりクッキーですね。
そんなクッキーを使った台詞が海外ドラマ『フルハウス』に登場します。

画像の説明

ジェシー(左)から預かった結婚指輪を
なくしてしまって大慌てのジョーイ(右)。

でも実はその指輪はミシェル(一家の末っ子)が
クッキージャーに隠して、
それをすでにジェシーが見つけていたんです。

そんなことは知らず、
なんとか誤魔化そうとするジェシーですが、
とうとう無くしたことがバレてしまって。。。


Want a cookie?(クッキーでも食べる?)

I’ll cookie you.

という会話になります。
さて、このI’ll cookie you.とはどんな意味でしょうか?


そのまま訳せば
「あなたをクッキーしてやる」ですが
よく意味がわかりませんね。

(実はこの形の表現は、サリンジャーのナインストーリーズという短編集のTeddyという作品で口癖のように出てきます。

I’ll EXQUISITE DAY you,buddy.「なぁにがうららかな日だ」
I’ll Queen Mary you.「なぁにが『クイーン・メアリ』だ」
I’ll qualify you.「なぁにが限定だ」)


そう、このI’ll 〇〇 you.というかたちは、
話題に上がった言葉を〇〇に入れて、
相手に「いい加減にしろ」「誤魔化すな」的な意味合いで
言い返す表現です。

【このあと説明に入るので、面倒くさい人は読み飛ばして下さいね】


なぜこの意味になるかといえば、秘密は文型にあります。

このかたちは第3文型SVOという並べ方で、
SがOに何らかの働きかけをしたり、力を及ぼすかたちです。
他動詞を使うので、他動型とも言われます。

第1文型SVと比べると、違いがよくわかります。

I walk my dog in the park.(私は犬を公園で散歩させる)
I walk with my dog in the park.(私は犬と公園で散歩する)

上のSVOは犬に働きかけて「歩かせる」となっているのに対して、
下のSVでは単なる動きや移動・存在を表すので「歩く」となっています。


他には、
He shot the bird.(彼は鳥を射止めた)
He shot at the bird.(彼は鳥を狙って撃った)

力が及ぶSVOでは命中してるのがわかるのに対して、
動きを表すSVでは撃っただけで当たったのかどうかはわかりません。

高校の時に習う文型というのは、
こうして文の意味を理解するのに役立つんです。


【cookieの話に戻ります】

で、さっきのI’ll cookie you.を見てみると、
かたちはSVO、つまりyou(あなた)に力を及ぼすかたち。

何の力かといえば、それはcookie、
つまり、相手が話題にあげたものをそのまま突き返すイメージになります。

相手が何か誤魔化そうとしたり、
違う話をしようとしたときに、
その力を相手に返す、カウンターの感じが
この表現にはあるわけです。

なので、訳としては、
「なにが〇〇だ」とか
「いい加減にしろ」とか
「誤魔化すな」といった感じになります。

とにかく、そのことを話題にするんじゃねえという
カウンターなんです。


こんな風に、文法をイメージで学ぶと、
いろんな表現が「わかる」ようになります。

すると、相手の言わんとしてることがわかってくるし、
自分でも何かを伝えるときに、適切な表現をチョイスできるようになります。

このカウンター表現も、
ただ暗記するというよりは、話題を突き返すイメージを持って、
例文を音読・暗唱、そして実際に自分で使ってみて、
ものにしてみてください。


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