英語で意見を述べる作法

英語表現のニュアンスをきちんとおさえて
ネイティブと堂々と渡り合える英語力を鍛える専門家、
英語学習コンサルタント・語学書ソムリエのさみーです。


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やってみて感じたのは
英語で意見を述べるというのは
なかなか難しいということです。


何気ないちょっとした会話とはちがい、
筋道立てて相手を説得しようとすると
「日本語で意見を考える→英語で述べる」
という意識が強くなってしまい、
うまく言えていない感覚がありました。
というより、スッキリ・スマートじゃないんですね。
自分で話していて自覚したのですが、
言い回しがくどくなったり、
意見を言うのに冗長すぎる感じになりました。




英語を話すときに
日本語→英語というかたちで会話をすると
特に、「意見を述べる」場においては
うまくいかないことが多いということです。


これは、
日本語のコミュニケーションにおける説得の仕方と
英語のコミュニケーションにおける説得の仕方が
ちょっと違うというところに起因することだと思います。


例えばとってもシンプルなことでいうと
日本語は最後に「意見」を持っていったり、
場合によっては「意見」を述べずに
ただ「事実」をつらつら述べることが多いといったもの。


これは実際にぼくがネイティブから言われたことがあります。
前に見に行った映画の話になったとき、
ぼくは「昨日、映画に行ったんだ。
〇〇が監督で、〇〇が出演していて…」
といったかたちで話を進めていきました。
この話の持っていき方は日本語としては自然ですよね?


そうやってつたない英語で一生懸命話していた僕に対して、
彼はうんうん聞いてくれていたのですが、
こちらの話が終わったときにこう言いました。


“So what?”(だからなんなの?)


あまり日本人「だから何?」っていう人いないですよね笑
なんでちょっと驚いて(というかちょっとショックで笑)
何がいけなかったのかを聞いてみたんです。
(彼は一応ぼくの英会話の先生でもあったので)


すると、彼が教えてくれたのは、
「つまり映画は面白かったのか、つまらなかったのか?
それをみて君はどう感じたのか?
ただつらつらと映画の情報を言われても、
それがなんのための情報なのかわかんないよ。
ぼくがその映画に興味あるわけでもないんだし。
だって作品について「教えて」なんて僕は一言もいっていないだろ?」
ということでした。


そこからいろいろ話していてわかったのですが、
彼に言わせると、
日本人は概してだらだら「事実」を述べることが多いけど、
英語ネイティブからすると
ちょっと回りくどく響くんだそうです。
場合によっては、
何を伝えたくてこのことを話しているのかわからない
ということもあるんだそうです。




これはぼくが高校時代から学んでいる、
横山雅彦先生の「ロジカルリーディング」でもいわれていることです。


英語圏のコミュニケーションでは
「意見」なのか「事実」なのか
ということを意識しなくてはなりません。


そして、「事実」は「意見」のためにあるわけで、
「意見」のない「事実」を述べられても、
ネイティブからすれば
「なにが言いたかったんだろう」となってしまうわけです。


なので、さっきの場面なら
最初に映画が「面白かったのか」
「つまらなかったのか」ということを意見としていう。
だからこそ、
「面白い」=「〇〇の作品だから」
「つまらない」=「〇〇の作品にしては」
といった感じになって、
そのあとの事実説明(監督がだれて、出演が云々》に
意味が生まれてくるわけです。


このように、英語で意見を述べるときには
「意見」と「事実」のつながりを
意識しないといけないということです。


意見もない状態で説明を始められても
なんのための説明かわからないから
話が冗長に聞こえるんですね。


日本語でのコミュニケーションは
「言わずもがな」というところがあり、
「察する」文化があるために、
自分の「意見」を述べなくても「事実」をあげていくだけで
よかったりします。


ですが、英語圏でのコミュニケーションは
「論理」的かどうかというところが重要なので、
「意見」に対してしっかりと「事実」を述べて
論証をしていきます。


ぼくはこれを「コミュニケーションの作法」とよんでいるのですが、英語で話すときに、そういった話の持っていき方へ
スイッチできるかどうかというのが
ポイントなんだと思います。


なにげない日常の会話なら
そこまで意識しなくてもと思いますが、
少なくてもオフィシャルな場面において
(ビジネスにおける商談や学会などの論文発表、
プレゼンテーションなど)
「相手を説得する」「意見を述べる」ときには
「コミュニケーションの作法」を考えておきたいですね。

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