英語やり直しマップ

英語の基礎を固める、英語を一からやり直す、というときに具体的に何をどうすればいいのか?をまとめたものが「英語やり直しマップ」です。ご自身がいまどの段階にいるのか、どの部分が足りていないのかを考える参考になさってください。

やり直しマップ

始める前の準備

英語学習を始めるにあたっては、どのスクールにしようとかなんの教材を使おうとか、そうした具体的なことを考える前に、やらなくてはならないことがあります。それは、「目標の設定」と「時間の確保」です。

人は習慣の生き物なので、日々のサイクルというものがあります。そこに新しく英語学習を加えるのであれば、そもそもそれができるだけのスペースが日常の中にあるのかどうか、を考えなくてはなりません。

具体的には、毎日最低でも1時間、できれば2時間〜3時間くらいは英語に触れるスペースを作る必要があります。これだけの時間となれば、いまの生活サイクルの中でなにかしらやめなくてはならないことだったり、改めなくてはならないものがあるでしょう。

実際に塾生さんの例でいうと、英語を始めるにあたり、移動中とお昼休みと夜の過ごし方を見直して、3時間のスペースを作った方がいます。移動中にスマホでSNSをみたりゲームをするのもやめ、片道40分をすべて英語の学習に切り替えました。お昼は同僚と外へ食べにいくのをやめてお弁当で済ませるようにして、浮いた時間を英語学習に当てました。さらに、仕事終わりにまっすぐ帰宅してすぐに夕食を済ませ家事をして、テレビやネットを見る代わりに1時間の勉強を義務付けて夜のskypeレッスンに備え、それが終わってからお風呂に入って寝るという体制を作り、土日も寝坊をやめて8時〜11時はカフェで英語の勉強をするようにしていました。

こういうことを書くと「そんなの無理」となる方が多いのですが、最低限の時間が作れなければ英語はできるようにはなりません。

それに時間を作るのが無理という人は、実は「英語学習の優先度がまだ低い」ということの現れでもあります。毎日12時間働いているとか、仕事に家事に子育てまで全部自分でやるという状況なら時間が作れないのもわかりますが、大抵の人はなにか別のことに時間を費やしているだけで、それをやめることができないだけです。

そこをなくして英語学習を優先するためには、目標の設定が重要になってきます。いまの生活サイクルにある時間の使い方はそれが楽だったり好ましいからそうしているわけですから、その良さを超えるだけのメリットというか自分って英語学習をやる意味がはっきりしていなければ、人は簡単に今までの生活に戻るからです。

これをやれば自分はこうなれる、というときの自分の姿が好ましいものであれば、いま目の前にある甘い誘惑だったり楽な過ごし方にながれそうなときの歯止めになります。モチベーションというのは、ふつうは下がっていくものなので、時にほどよく刺激をして上げていく必要があります。

あとは、自分でご褒美を与えることも意外と大切です。アホくさいと思われるかもしれませんが、例えばお昼の勉強で英単語を10個覚えられたら、帰りにコンビニでプリンを買って帰り、夜の課題がちゃんと済んだらそれを食べて一人お祝いするみたいな小さなことでも構いません。そうやって自分がひとつひとつできるようになっていることを認めてあげるのは、継続をする上で欠かせないポイントです。

今の生活を改めて英語学習に向かうだけの理由づけを自分の中で明確にして、さらにモチベーションが下がった時に、自分のあるべき姿を思い浮かべると再び英語にむかえるような目標を持つことで、英語学習の質が格段に向上しますし、時間もしっかり作れるようになるわけです。

この辺りのことをあまり考えずに始めてしまうと、どこかで無理が生じてできなくなってしまうことが多いので、英語を始める前に、まずはふだんの時間の使い方と自分の目標について考えてみてください。

大人の英語塾の「個別基礎コース」「毎日特訓コース」では、体験レッスンの際にそのあたりのお話もしています。ご希望であれば生徒さんに今の状況をお伺いして、どうしていけばいいのかを一緒に考えたりもしています。独学でやるにせよ、他のやり方で英語を学ぶにせよ、時間と目標は絶対におさえておくべきポイントなので、それだけでも考えていきたいという人はぜひ体験レッスンにお申し込みください。

英語のやり直しでやるべきトレーニング

英語を学習する上で「基礎」となるのは次の3つです。この3つをトレーニングして強化していくと、英語を運用する土台が出来上がります。

  • 発音
  • 文法
  • 語彙

すると、英会話スクールに通ったり、リアルな英語に触れることで英語力を伸ばすことができるようになります。土台ができていない状態で英会話をしても、それは泳ぎ方を知らずにプールへ飛び込むようなものです。泳ぎ方を知っているから、どこをどうすればもっと早く上手に泳げるようになるかがわかるわけで、とりあえず話してみるというのは基礎がない状態ではあまり効果的とはいえません。


まずは発音。
会話ができるためには、正しい音で単語も文法も覚えていく必要があります。いくら練習をしたとしても間違った音で覚えていれば、当然、聞き取ることもできませんし、話すときも伝わらない可能性が高くなります。

ただし、発音といっても、ひとつひとつのアルファベットの読み方だけではなく、むしろ「音の変化」や「強弱」という点がより重要だったりします。Let it goという歌が流行りましたが、あれはどう聞いても「レリゴー」ですよね?日本語は音を区切って発音することが多いのですが、英語は逆に音がつながって変化することが多いので、いくつか発音のルールをおさえておく必要があります。

発音はほんの数時間でルール自体は理解できますので1冊読んでみて、発音記号はその都度調べながら自然と読めるようにていくのがコツです。英文法のトレーニングで例文を覚える・英文を作る時や、語彙のトレーニングで暗唱・音読をするときに常に意識するようにしてマスターしていきます。正しい発音・伝われる発音で文法と語彙のトレーニングを行なっていきましょう。


次に文法。
といっても、おさえるべきは不定詞の〇〇用法がどうだとか、そういった用語の知識ではなく、「英語の語順」です。日本語は語順が比較的自由な言葉ですが、英語は単語の並べ方で意味が決まるので、並べ方のルールをおさえないと、正しく伝わらないんですね。

例えば、Tom loves Mary.という文は「トムはメアリーを愛している」という意味ですが、これを loves Tom Maryとすれば意味は通じませんし、Mary loves Tom.とすれば「メアリーはトムを愛していると別の意味になります。逆に、日本語は助詞という言葉があるため、「メアリーをトムは愛している」としても「愛しているトムはメアリーを」とやっても意味は変わりません。こうした英語と日本語の大きな違いである「語順」をおさえるのが文法学習です。


最後に語彙。
当然ながら、単語を知らなければ英語を話すのも聞くのも、読むのも書くものできません。語彙も覚え方が二段階あります。1つは単語の意味やイメージを抑えて、単語カードのような形式で覚えていく段階、そしてもう1つは文の中で使い方とかコロケーション(単語の相性)を覚える段階です。

1段階目はいわゆる単語帳とか単語を使い、2段階目はフレーズ集のようなもので単語力を強化していきます。とにかくたくさんの表現を、なぜこの表現になるのか、どうしてここはseeではなくwatchなのかといったことがわかるようになった上で、状況に応じてぱっと声に出して言えるようにしていく必要があります。